クマネズミ

寒さに弱いため、年間通して屋内に生息します。もともと木の上で生活をしていた種なので、何かによじ登ったり電線を渡ったりするのが非常に得意です。
家の中では、屋根裏や床下に生息しています。建物内では壁内や天井裏、什器の隙間などに生息していることが多いです。
警戒心が強く学習力も高い、危険な種と言えます。
クマネズミの特徴
クマネズミは、ドブネズミとハツカネズミの中間程度の大きさで、体長は15~25cmで体重は100~200gです。
しっぽは長く、耳も大きいといった特徴があります。体の色は、背面は茶褐色や黒で腹部は黄褐色や灰色、白のねずみです。南アジアの熱帯雨林が原産と言われているだけあり、寒さに弱く年間を通して屋内に生息しています。
もともと木の上で生活をしていた身軽な種なので、物によじ登ったり電線などを渡ったりするのが得意です。
その分、泳ぎは苦手で乾燥した場所を好みます。家の中では、屋根裏や床下に生息しています。屋根裏を走り回るねずみはたいていクマネズミです。
基本的には昼行性ですが、警戒心が非常に強いので人家に住むクマネズミは完全に夜行性です。雑食ですが、植物性の物を好んで食べる傾向があります。寿命は約3年です。
繁殖活動が最も積極的に行われるのは春と秋がピークとなります。3週間ほどの妊娠期間で、5匹ほどの子供を産みます。
生まれた子供は生後3か月から生殖を行い、年に5回ほど出産します。ただし、ビルなど年間を通して温度差の少ない場所に住むクマネズミは1年中繁殖が可能です。
クマネズミの駆除方法
クマネズミの侵入経路は外の電線や排水パイプも簡単に上って、どこからでも入ってきます。
非常に臆病で警戒心が強い性格のためトラップにもかかりにくく、ドブネズミより駆除は難しいと言われています。
粘着シートなどにも滅多にかかりません。また殺鼠剤に関しても、クマリン系やワルファリンの毒餌に耐性を持ったスーパーラットと呼ばれる新種のクマネズミが出現するようになっており、効果はそれほど強くは期待できません。