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豆知識

ネズミは実は怖い生き物!感染症の種類と感染経路について

2019.12.23

「ネズミの感染症が怖い…」
そんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
ネズミによる被害は全国各地で起きており、ネズミの被害に遭う方は駆除や追い出すことに苦労をされていることでしょう。そんなネズミは実は恐ろしい生き物で、一歩間違えると人間も感染症などを発症してしまう可能性がある害獣です。
ネズミの駆除をする際、実は恐ろしい生き物だということを理解するためにも、感染症の種類や感染経路などを知っておくと良いでしょう。
ここでは、ネズミによる感染症の経路や感染症の種類など、いくつかご紹介していきます。

ネズミによる感染症とは

ネズミによって引き起こされる感染症とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

まずは感染症について見ていきましょう。

・感染症とは?

感染症とは、ネズミが持っている細菌やウイルスが、食べ物やネズミが触れたものを触ることなどによって病原菌が媒介し、結果的に人間にその細菌やウイルスが入り込んで引き起こされる病気のことです。

感染症には様々な種類がありますが、それらはネズミが家に侵入することによって引き起こされます。

・感染するとどうなる?

ネズミによる感染症の被害に遭った場合、どのような症状が現れるのでしょうか。

ネズミによって引き起こされた感染症には、代表的なものにペスト鼠咬症などがあり、鼠咬症は、ネズミに咬まれることで起こる病気で、ネズミが持つウイルスや細菌がネズミに咬まれたことで媒介し、3~5日ほどで突然の悪寒を感じ、頭痛や嘔吐などを発症し、インフルエンザにも似たような症状が現れます。

ネズミによる感染症の種類

ネズミによって引き起こされる感染症にはどのような種類があるのか見ていきましょう。

感染症を引き起こす原因は大別すると「ウイルス」「細菌」「真菌」「虫」などがあります。

・ウイルスによる感染

ウイルスによる感染によって引き起こされる病気は様々で、ハンタウイルス肺症候群、E型肝炎や、発疹熱、リンパ球性脈絡髄膜炎、賢症候性出血熱、Q熱などがあります。

ウイルスとしては、ハンタウイルスなどがあり、ネズミが持つウイルスによって感染症が引き起こされ、突然の発熱などを引き起こす怖い病気です。

・細菌による感染

次に細菌の感染があります。細菌によって引き起こされる病気は、鼠咬症やブドウ球菌感染症、パスツレラ症、ペスト、サルモネラ症、エルシニア症などがあり、それ以外も様々な病気の原因となっています。

この細菌による感染症を引き起こす原因は、ネズミに咬まれる・ネズミの糞が水や食品に触れることで、それを口にした人に感染するという経路があります。

咬まれた場合にはすぐにわかりますが、糞などの場合は、気づかないことが多いでしょう。

・真菌による感染

真菌とは、カビなどと呼ばれるもので、細菌やウイルスよりも馴染みのない言葉ですが、水虫などがこの真菌にあたります。

真菌によって引き起こされる症状としては皮膚糸状菌症などがあり、発疹かゆみなどを引き起こし、皮膚がうろこ状になるなどの症状にも発展するケースがあります。

・虫による感染

次に、虫による感染についてですが虫によって起こる症状としては、クリプトスポリジウム症や縮小条虫症、肝吸虫症、小型条虫症などがあり、この感染源としては、ネズミに寄生していたノミダニによるものです。

クリプトスポリジウムが発症する経路としては、クリプトスポリジウムがネズミの体内に入って増殖し、ネズミの体外にクリプトスポリジウムの元となる「オーシスト」として排出され、そのオーシストを人が口などから体内に入れることによって引き起こされます。

病気の種類と症状

次に、それぞれの病気の種類や症状についても見ていきましょう。

・鼠咬症

鼠咬症とは、ネズミの言葉が使われているように、主にネズミによって引き起こされる症状で、ネズミに咬まれることで細菌が体内に入り、その菌によって発熱などの症状を生じさせる病気です。

主に、「モニリホルムレンサ桿菌」や「鼠咬症スピリルム」という病原体が原因となって発症し、モニリホルムレンサ桿菌によって発熱や筋肉痛、多発性関節炎などが引き起こされ、鼠咬症スピリルムによっても発熱や筋肉痛などの症状が現れます。

症状が悪化すると、肺炎や肝炎などの合併症にもつながる可能性がある怖い病気です。

・ペスト

ペストは、ネズミやノミなどが持つ「ペスト菌」によって引き起こる病気で、世界の歴史においても、世界的大流行によって多くの死者を出した病気です。

このペストはネズミに咬まれることや、ネズミについていたノミに咬まれることによって感染するケースが多く、その他にも、空気中のペスト菌を吸い込んでしまうことで感染する経路もあります。

・腎症候性出血熱

腎症候性出血熱は、ハンタウイルスやオルソハンタウイルス、ブニャウイルスなどによって引き起こされる病気で、ネズミが持つハンタウイルスによって感染する場合があります。

症状は重度のケースから軽度のケースまで様々ですが、賢不全になるなどの重度のケースがあります。

・アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックもネズミによって引き起こされるケースがあります。

アナフィラキシーショックと聞くとスズメバチなどによる被害をイメージする方も多いと思いますが、ネズミによっても引き起こされる病気で、ネズミによって咬まれたことで、アレルギー反応を引き起こし、全身が腫れる・呼吸困難になるなど、命の危険もある病気です。

・サルモネラ感染症

サルモネラ感染症とは、サルモネラ菌によって引き起こされる病気で、ネズミ以外にも様々な経路で感染する病気となっており、世界中で有名な病気の一つです。

この病気に子供や老人の方が感染してしまった場合、重症になるケースもあり、意識障害痙攣などを引き起こすことがあります。

成人においては、胃腸炎などで済むケースもあります。

・レプトスピラ症

レプトスピラ症とは、ネズミやイヌによって感染することが多い感染症となっており、ネズミの糞が水などを通して人の口に入り、賢障害などを引き起こす怖い病気です。

・ハンタウイルス肺症候群

ハンタウイルス肺症候群はネズミが持つハンタウイルスによって引き起こされる病気で、腎症候性出血熱などを引き起こすケースもある病気です。

発熱や筋肉痛、呼吸困難などを引き起こす病気となっており、命の危険もある病気となっています。

・E型肝炎

E型肝炎は、B型肝炎のような慢性化するものではありませんが、急性肝炎劇症肝炎などを引き起こすことがある病気で、ネズミの糞などから感染するケースがあります。

また、その症状を発症した人間の便などによって、別の人に感染する危険のある病気です。

・広東住血線虫症

広東住血線虫症は、ネズミに寄生する線虫によって引き起こされる症状で、幼虫がネズミの糞などから人間の口に入り、そこから人間の体内で血液の髄液などに寄生し、髄膜脳炎などを引き起こす怖い病気です。

ネズミに感染症をうつされないために

ネズミによる感染症を防ぐためには、第一にネズミを家に棲みつかせないということがあります。

ネズミを見かけた際には、いち早く駆除し、出来ればプロの専門家に駆除を依頼して家の中から完全にネズミを追い出し、清掃除菌などをすることが必要です。

まとめ

ここまで、ネズミによる感染症の種類や、感染経路などについてご紹介してきました。

ネズミによる感染症の被害は全国で報告されており、身近な危険となっているため、ネズミを家で見かけた際には、咬まれることが無いよう、無理な駆除を自分でしないようにしましょう。

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