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豆知識

感染すると死に至る事もある!ねずみから感染する恐れのある病

2018.02.15


腎症候性出血熱(ハンタウイルス)

腎症候性出血熱は、ハンタウイルス感染症であり、ねずみなどのげっ歯類に多く存在しているウイルスによって感染します。非常に恐ろしい病気であり、ねずみ被害としても注意が必要です。

・主な感染経路
腎症候性出血熱の原因であるハンタウイルスの感染経路としては、げっ歯類の糞や尿が上げられます。また、直接げっ歯類の動物に噛まれることでも感染します。糞や尿の場合には、それらが粘膜や傷口などに直接触れることや排泄物がほこりとして舞っているのを吸い込むことなどが感染経路となります。感染経路は、基本的にげっ歯類に噛まれることと糞尿との接触であり、人間から人間に感染した例はありません。

・潜伏期間・症状の出方
腎症候性出血熱は、潜伏期間を10日~20日程度持っています。症状は潜伏期間が過ぎた頃に突然発症します。

・主な症状
腎症候性出血熱の主な症状は、突然の発熱、頭痛、悪寒、脱力、めまいです。また、背中の痛みや嘔吐、腹痛も生じます。重症のケースでは全身に出血症状が見られることもあり、目の充血や発疹、顔が赤くなることもあります。

・回復までの期間と命のリスク
腎症候性出血熱は軽症で済むケースと重症になるケースがあり、軽症型の場合には風邪っぽい症状と微熱程度で済みます。腎症候性出血熱であることは、尿検査の結果でしか分からない程度です。しかし、重症になると発熱とともに低血圧期が続き、さらに尿の減少や増加といった腎機能の異常が見られます。重症の腎症候性出血熱の場合には、3~15パーセント程度の人が命を落とすといわれています。発症から死亡までの期間は4日~28日程度とされています。

ドブネズミや高麗セスジネズミが媒介となる重症アジア型とヤチネズミの媒介する軽症スカンジナビア型があり、まれに軽症スカンジナビア型でも重症化することがあります。

レプトスピラ症(ワイル病)

レプトスピラ症は、昔は秋病み(疫み)と呼ばれることもあった人獣共通感染症です。黄疸出血性レプトスピラ症(ワイル病)や秋季レプトスピラなどに分けられています。タイプによって症状の重度が違います。

・主な感染経路
レプトスピラ症の原因は病原性レプトスピラというらせん状の細菌(スピロヘータ)の感染です。病原性レプトスピラは主にドブネズミなどの動物の腎臓の中で保菌され、保菌動物から排出された尿が主な感染元となります。ねずみのほかに馬や牛などの家畜、犬などのペットも保菌動物になることがあります。人間には、保菌動物の尿に汚染された水や土壌に触れることで、皮膚や口から感染していきます。ドブネズミと同じげっ歯類でもハムスターの場合には感染するとすぐに死んでしまうので、ハムスターから人に感染する可能性は低いようです。

・潜伏期間・症状の出方
レプトスピラ症は、感染から5~14日程度の潜伏期間を経て、発症します。症状の出方は軽症から重症まで差が大きく、軽症であればそのまま治ってしまうこともありますが、重症の場合には治療をしないと命に関わることもあります。ワイル病は重症型、秋やみは軽症型レプトスピラ症のひとつです。

・主な症状
レプトスピラ症は急性熱性疾患であり、発熱とともにさまざまな症状が出てきます。悪寒、頭痛、筋痛、腹痛、結膜充血などが主な症状です。軽症の場合には風邪のような症状で済みますが、重症型となるワイル病は、黄疸、出血症状、腎不全を伴います。

・治療と回復
軽症の場合には軽い風邪のような症状で回復に向かうこともあります。基本的には抗菌薬を投与する治療が行われ、重症患者の場合にはペニシリンを使うことがあります。ペニシリンを使用する際には破壊された菌の成分によってショック症状を引き起こすことがあるため注意が必要とされています。

サルモネラ菌

サルモネラ属の細菌によって引き起こされる感染症をサルモネラ感染症といいます。サルモネラ菌は食中毒としても知られている有名な感染症ですが、動物からの感染もあります。

・主な感染経路
サルモネラ菌は、食物からの感染とペットや人の糞便からの感染の2種類の感染経路を持っています。ペットなど動物が感染ルートとなる場合には、実際に発症していないで腸内に保菌しているだけということもあります。保菌する動物としては、ペットにすることの多い犬やネコ、亀などの他、ねずみやハエ、ゴキブリなども挙げられます。食中毒を防ぐには加熱処理をすることが大切ですが、ねずみなどの保菌動物がいると、加熱後の食品に触れることで、感染リスクを高めます。少量でも感染し、乾燥に強い菌ですが、消毒液には弱く、市販の消毒剤で予防できます。

・潜伏期間・症状の出方
潜伏期間は6~72時間程度となっており、特に体力のない小児やお年寄りは重症化しやすい傾向です。

・主な症状と回復まで
吐き気や腹痛、嘔吐などの症状が起こります。発熱は38度程度出やすくなり、下痢を繰り返す食中毒症状が3~4日程度続きます。症状の重い場合には一週間程度続くことがあり、体力のない人では菌血症を起こし重症化する恐れがあります。また、看病している人も患者の糞便処理後の手洗いや消毒が十分でないと感染しやすくなります。重症の人の致死率は0.2〜0.5パーセントといわれています。

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