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駆除方法

ねずみ駆除に使われる超音波は人間の体に害はないのか?

2018.06.20


ねずみ駆除に使われる超音波
ねずみ駆除の方法はさまざまありますが、そのなかのひとつに超音波を発生させる装置を用いたものがあります。ねずみにとって耐え難い音域の超音波を発することで、ねずみを追い払う仕組みです。人間の限界可聴域は23kHzといわれています。超音波の定義は20kHz(キロヘルツ)を超える、人間に聞こえない音です。そして、ねずみの聞きやすい超音波周波数は20~50kHzといわれているのです。

超音波を発生させることでねずみは警戒するものの、すぐに逃げ出すというわけではありません。研究者たちの実験によると、20kHzと28kHzの2種類を140dB(デジベル)で照射することで、ねずみは苦しんで餌を食べなくなる個体が見つかるという報告があります。また、超音波を避ける行動も現れ、耳を閉じてその場から動けなくなるねずみも多く見られました。これらのことから超音波を発することでねずみが明らかにストレスを感じていると結論づけられています。大きな音で断続的に周波数を変化させ、さらに複数台で放射するとより効果的です。

ねずみ駆除に使われる超音波の機械は量販店やインターネットの通信販売で購入可能です。自宅でねずみが集まる場所に設置するだけであるため、それほど難しい対処法ではありません。超音波を利用してねずみを駆除する方法は、専門のねずみ駆除業者でも使われています。ねずみを自主的に退避させるため、死骸処理の手間も省けます。また、粘着シートや捕獲罠のように取り替える手間もありません。超音波は人間の耳に聞こえない高い振動数であるため、人間に聞こえることはほとんどなく、音がうるさくて悩まされることもないでしょう。
個人差はあり超音波が聞こえてしまう人もいる
超音波は多くの人の耳に聞こえない音域です。しかし、人が聞き取れる周波数には個人差があります。なかには、ほかの人が聞き取ることができない高い周波数でも聞き取れる人もいるでしょう。原因となるのは人が聞き取れる音域に近い周波数の超音波を発生させている場合です。人間が聞くことができる音は可聴音といわれ、可聴音の範囲は一般的には20Hz~20kHzです。そしてこの可聴音は、年齢を重ねると狭まっていく傾向にあります。

人間の耳の構造は外耳、中耳、内耳の三つに分類されます。外耳と中耳は伝わってきた音の振動を伝える役割を担っています。内耳には三回巻いた管の蝸牛(かぎゅう)があり、そのなかの基底膜に伝わることで音の周波数が識別され、神経信号に変換します。基底膜の手前側で高い周波数の音域を、奥側では低い周波数の音域を感知して振動することにより周波数を区別し、さまざまな音を認識しています。

高音を認識するのは基底膜の手前側の細胞であり、年齢を重ねると細胞の機能が弱くなっていきます。一般的に若い人ほど、より高周波の音を聞き取ることができます。そのため、大人には聞こえない音域の超音波も小さな子どもには聞こえてしまうこともあります。超音波発生器を購入する前には、超音波が聞こえないかチェックしておくことが望ましいです。
超音波が原因で体調不良になる事も
超音波は基本的に人間やほかの動物に大きな影響を与えることはありません。ただ、超音波が鳴り続けることが原因で体調不良になる人もいます。ねずみ用の超音波発生器を使って報告されている健康被害は頭痛や吐き気です。ほとんどの人には影響はありませんが、絶対ではない以上、使用するときには注意しておくとよいでしょう。

人が音や空気圧の影響で体調不良になることは、一般的にも知られていることでしょう。超音波で体調不良になることは、登山や飛行機に乗車したときに吐き気や耳鳴りを覚えることによく似ています。人の耳の平衡感覚をつかさどる三半規管が日常とは違う音域や気圧で影響され、脳が異常と判断して体調に様々な影響を与えます。特に過去に体験のない子どもや、抵抗力がない体調不良のときには影響が大きく、慣れによっても克服できない人もいます。

超音波を聞き取れる人は少ないため、ねずみ駆除で導入した最初の段階では体調不良が超音波の影響か判断できないこともあります。登山や飛行機、車酔いなどに似た症状が現れると、超音波による影響が体調不良をひきおこしている可能性は否定できません。また、ねずみ駆除の超音波装置を使用していると、症状が悪化するのであれば、因果関係が認められます。もし、数日経過しても症状が全く改善しないのであれば、装置の使用をやめるか、医師に相談することをおすすめします。

また、体調があまりよくない年配の方や、赤ん坊などがいる家庭で長時間の超音波を使用する場合には注意が必要です。体調不良があったとしても誰かに直接伝えることができない、原因が特定できないとなると、健康を害する危険があるからです。超音波も音の一種である以上、隔離した場所で扱えば影響は最小限にできます。ねずみがいる時間帯と場所を絞り込み、人に影響しないように装置を使うようにしましょう。

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