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駆除方法

【海外編】アメリカではネズミ駆除はどのようにしているのか?

2018.05.12


国が大きい分ネズミの数も多い

ネズミの被害に悩まされているのは日本だけではありません。海外でもネズミによる被害はあります。特にアメリカでは日本よりも被害は深刻です。電車に乗っていたらネズミに手を噛まれた、というニュースがあれば、生まれたばかりの赤ちゃんがネズミに何ヵ所も体を噛まれて死亡するという事件も起こっているのです。

特に小さな子どもや老人しかいない家では、ネズミが活発に活動していることが多く、寝たきりの高齢者に噛みつくという被害も出ています。ネズミに噛まれると、角度によっては縫うことが困難で、大きな傷跡になってしまうこともあります。アメリカのネズミは体も大きく、傷跡も深く残ってしまうことがあるのです。

飲食店の多いニューヨークやワシントンの街並みでは、ネズミが大量に出没し被害を出している一方で、「アメリカハタネズミ」といわれるネズミは、農作物に被害を与えています。稲やサツマイモ、大根、ニンジンなどを食べ、大発生をして農作物に甚大な被害を与えるのです。

ネズミが運ぶ危険な病原菌として、ネズミのフンの中にいるハンタウイルスという菌があります。この菌に感染すると、腎症候性出血熱やハンタウイルス肺症候群などの病気を引き起こし、発熱や頭痛、腎不全などの症状が出ます。ひどいと人工透析などをしなければならなくなる例もあります。

この病気は1993年にアメリカで原因が分かった病気で、解熱剤などの対症療法しかできません。アメリカでは感染した患者の半数近くが死亡した例もあるという恐ろしい病気です。

野良猫に頼る大規模なネズミ駆除

ネズミによる死亡事件まで出ているアメリカではネズミ被害が深刻であり、さまざまな対策を立てています。そのひとつが「ブルー・カラー・キャッツ」という駆除方法です。この方法は動物愛護団体である「ヒューマン・レスキュー・アライアンス」によって提案されたもので、野良猫を使ってネズミを駆除するものです。プログラムとして始動したこの駆除方法は、野良猫がネズミを退治する代わりに、その提案を受けた企業や家庭は屋外で猫にエサと水、寝床を提供するという内容です。

この任務にあたっている猫は生粋の野良猫たちで、この役割を担わなければ、殺処分される可能性が高かったのです。このプロジェクトは、猫が殺処分されず生きる場所ができ、ネズミがいなくなり人間が喜ぶという大きな成果を生んでいます。

去勢手術と予防接種を施され、任務を与えられた猫は、ワシントンやシカゴの飲食店や住宅街の路地でゴミをあさるネズミを退治しています。猫がマーキングをするニオイだけでもネズミはいなくなるのです。ワシントンでは暖冬が続いたために、ネズミはさらに増えたとされています。そのため、猫の働きはさらに期待されています。

猫によるネズミ駆除はこのほかにもあります。アメリカのディズニーランドでは、野良猫が園内のネズミ退治に役立っています。そのため、猫もキャストの一員です。栄養管理がなされ、ワクチン接種もしてもらっています。もちろんエサも寝床もあります。猫キャストの歴史は古く、カリフォルニアのディズニーランドの開園当初から始まっているといわれています。

家庭的な駆除方法はミントを活用する

アメリカで行われているネズミの駆除方法に、ペパーミントを使った方法があります。ネズミはミントやハッカのニオイが嫌いなのです。

ペパーミントのエッセンシャルオイルを、以下の場所に散布します。

・食料が保管されている棚
・物置や屋根裏部屋
・ネズミの侵入口
・ネズミの通り道と思われる場所
・フンがある場所
・ネズミが出入りしていると思われる隙間
・冷蔵庫や洗濯機、レンジなどの裏

ただし、エッセンシャルオイルであるため使用する際には注意点もあります。エッセンシャルオイルにアレルギーがある場合や、妊婦さん、授乳中の人、赤ちゃんやペットなどがいる場合は使用を控えた方がいいでしょう。

また、フローリングや壁、衣類などオイルでシミになって困るものには注意して使うこと、香りが合わない場所は控えること、などです。コットンなどにオイルを塗って放置すると、ネズミが巣にしてしまうことがあるので使わない方がいいでしょう。ネズミはフワフワしたものが好きなのです。

ミントを使ったネズミ駆除はアメリカでは一般的な方法ですが、必ずしも効果があるとは限りません。家の構造や環境などによっては効果が薄れてしまうことがあります。例えば、広い場所ならしっかり散布することが必要です。スポット的に置くだけでは、賢いネズミはニオイのする場所を避けて通ります。ニオイが充満しない場所では、こまめに散布します。ネズミは学習する生き物であるため、同じ場所だけに撒いても今度は違った通り道を見つけます。撒く場所を変えたり、ネズミが通りそうな場所には予防として散布したりするといいでしょう。

このように、アメリカでは日本とは異なる方法でネズミの駆除を行っています。アメリカのネズミは日本のネズミよりも体格があることなどから、それぞれにあった方法で駆除が行われているといえます。

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