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駆除方法

ハッカ油を使った忌避剤の作り方とねずみ駆除の方法

2018.04.10


ねずみはハッカの匂いを嫌う
ねずみは小さな生き物ですが、聴覚・嗅覚・触覚などが敏感であり、なかでも嗅覚は、イヌ並みとされています。主に夜間に活動し狭いところを好む習性から、視覚はあまりよくなく、その分、鼻や耳、ヒゲを使って周囲を認識します。

ねずみの嗅覚細胞にある嗅覚受容体は1000種類を超えるとされています。嗅覚受容体の種類が多ければ多いほど、感知する匂いの種類は増え、また匂いの成分がごく微量であっても匂いを嗅ぎ分けることができます。ちなみに人間の嗅覚受容体は396種です。単純に比較しても、ねずみの嗅覚は、人間の3倍近い能力を持っていることになります。

ねずみは匂いでエサを探し、また、他の個体やネコなどの天敵となる動物の存在を認識します。ほんの小さな隙間から漏れ出てくるエサの匂いに誘われて家の中に入り込み、繁殖期には仲間を見つけて交尾を行います。ねずみの大好物はチーズといわれますが、チーズは独特の強い匂いを持つため、ねずみにとって探しやすい食品のひとつでもあるのです。また、ネコを飼う家にねずみがいないのは、ねずみがネコの匂いをさけて寄りつかないからともいわれます。嗅覚の鋭さと学習能力が高いことを利用して、火薬や薬物探査を行わせる実験や研究なども行われているほどです。

ねずみは、ネコやイタチなどねずみの天敵の匂いのほか、わさびやカプサイシン(唐辛子の成分)、ユリの花、そしてハッカやミントなどのハーブの匂いを嫌います。匂いに敏感なねずみにとっては、人間が平気な匂いでも耐えられないのでしょう。また、嗅覚は繊細な感覚です。あまり強い匂いに晒されると一時的に感覚が鈍くなり、エサの匂いや仲間の匂い、天敵の匂いなど、重要な匂いの嗅ぎ分けができなくなってしまいます。このため、本能的に嫌いな匂いが強く香る場所には寄りつかないのです。
ハッカ油を使った忌避剤の作り方
ハッカ油入りのねずみ忌避剤は、薬局などで材料を購入して自分で作ることができます。ハッカ油とエタノール、精製水(コンタクト洗浄用などで売られているもの)、そしてスプレー容器です。

ハッカ油の量は5mlあれば充分です。市販のハッカ油には「飲用できるもの」と「飲用できないもの」の2種類があります。小さなお子さんがいる場合や安全性が気になる方は、「飲用できるもの」を選ぶといいでしょう。とはいえ、ハッカ油そのものも強い刺激物であるため、作った忌避剤やハッカ油は、子供の手には届かないようなところにきちんと保管してください。

また、ハッカに含まれるリモネンには、「スチレン」という化学物質を溶かす性質があります。そのため、忌避剤を入れるスプレー容器には、「ポリプロピレン(PP)」、「ポリエチレン(PE)」と書いてあるもの、またはガラス製を選びましょう。「ポリスチレン(PS)」を選んではいけません。

作り方はとても簡単です。まずハッカ油と、エタノール80mlを容器に入れて混ぜ合わせ、さらに精製水(コンタクトの洗浄用などで市販されているもの)10mlを混ぜれば完成です。水分と油分が分離しやすいので、使用する直前に容器をよく振りましょう。なお、作ったハッカ油入り忌避剤は、冷暗所に保管すれば10日間は有効です。

ハッカ油入りのねずみ忌避剤は市販のものもあります。スプレータイプのものも多く、ノズル付きのものは、手が届きにくい狭い隙間の奥まで噴霧が可能です。市販品の場合でも、使用しているハッカ油が天然由来のものかなどの違いがあり、また、ガスを混入することで噴射力を高めているものもあります。自家製のものより強めの匂いがするものが多いようです。また、液体ではなく固形のものもあります。成分や持続時間に違いもありますので、購入の際には、成分一覧を確認するとよいでしょう。
忌避剤でねずみ駆除するには?
ハッカ油入りのねずみ忌避剤の使い方ですが、ねずみの通り道や進入口などに、全般的に噴霧します。ねずみは警戒心が強く、安全な場所を好んで移動します。そのため、ねずみがよく通るところは、ねずみの足跡や体毛に付いた脂によって黒ずんだ汚れが残っていたり、フンが落ちていたりします。持続的に忌避剤の効果を長持ちさせるためには、散布する場所をよく掃除して糞尿などのゴミを取り除き、しっかりと忌避剤が残るよう、丁寧に噴射していきます。屋根裏や床下、部屋の四隅なども確認しておきましょう。

匂いの成分は空気中に拡散し、やがて薄れていきます。匂いの持続時間は概ね6~12時間とされていますので、一日2~3回、ねずみがいなくなるまで毎日続けて噴霧しましょう。また、ねずみの侵入を防ぐには、ねずみが入ってきそうな通気口などに定期的に散布しておくこともおすすめです。
なお、ハッカ油入りの忌避剤は、布や革製品や塗料などに吹き付けると変色してしまうこともあります。家具や壁・床などに染みを作りたくないときは、予め、目立たないところで試してみるといいでしょう。

ねずみの被害では、電気や通信関係のケーブルをねずみが噛んでしまい、断線したり、ときにはショートして火災を引き起こしたりするケースが報告されています。また、配管に巻かれている断熱材は、ねずみが巣材として好むウレタンなどが使われているため、ねずみの被害を受けやすい場所です。これを防ぐには、屋内や天井などに伝わっている配線や配管に、ハッカ油入りの忌避剤をしっかり吹き付けておくことがおすすめです。

ハッカ油に含まれる成分のうち、精油(エッセンシャルオイル)は、ネコの肝臓に深刻なダメージを与えます。その他のペットにも悪影響を与えることがありますので、製品の注意事項をよく確認し、獣医師にも相談しましょう。また、皮膚が弱い人やアレルギーがある人、匂いに敏感な人にはなんらかの影響を与えることもあります。異常を感じたら直ちに使用を中止して、他のねずみ駆除法を試してみましょう。

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