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駆除方法

超音波によるねずみ駆除を継続的に効果を発揮するには?

2018.04.05


ねずみの習性は環境にすぐ慣れる

ねずみは警戒心が強く、小さな身体でさまざまな隙間に入り込むことができ、優れた嗅覚や聴覚、触覚を持っています。能力は種類によって違いますが、敏捷性や移動能力が高いので、小さな隙間から家屋に入り込んできます。なによりも驚異的なのはその繁殖能力です。種によって多少違いますが、年間の妊娠可能回数は6回以上、1回の出産数は6匹以上で、生まれた子どもも3カ月程度で成獣となり、子どもを産み始めます。1組のペアが入り込んでしまえば、あっという間に増えていきます。

日本国内で人家に入り込んでしまうねずみは、クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミの3種類です。それぞれ、大きさや性質、好んで棲む場所の違いなどがありますが、いずれも適応能力に優れ、高い知能を持っています。3種のなかで一番知能が低いハツカネズミでもヒトの3歳児程度、一番知能が高いとされるクマネズミは、なんと大学生並みだといわれています。

クマネズミは警戒心が強く、ハツカネズミは好奇心が強いといわれます。たとえば、ネズミ取りなどの罠を仕掛けると、ハツカネズミは物珍しさから近寄ってきますが、クマネズミは警戒して避けて通ったり行動ルートそのものを変更したりするので罠にはかかりにくいといわれています。ドブネズミは、3種のなかでは一番大きく、性質も獰猛です。いずれの種も、基本的に用心深く、開けた場所を横切るなどの行動はしません。また、学習能力と順応性は極めて高いといわれています。たとえば、粘着シートやねずみ捕りなどの罠は、仲間が犠牲になることでその危険を認識し学習するため、最初のうちは捕獲できてもやがて効果が薄れてしまいます。

このように、繁殖力が高く、粘着シートやねずみ捕りなどの罠にも慣れてしまうねずみを駆除するには、ねずみが罠や仕掛けに慣れないようにすることが大切です。また、駆除後、ねずみが再侵入することを防ぐことも重要です。

超音波によるねずみ駆除は1カ月おきに音を変えた方が効果的

ねずみは五感のなかでも、とりわけ聴覚が優れています。人間の耳では聞くことができない広範囲の超音波を使い、主に仲間とのコミュニケーションを図っているとされています。その一方で、ねずみが嫌がる、ストレスを感じさせる音域があることもわかっています。実験では、ねずみにとって騒音となる周波数の音波をねずみに聴かせると、耳を伏せて動かなくなったり、食欲の減退が見られたりなどの影響が観察されました。
超音波によるねずみの駆除法とは、「ねずみにとって耐えられないほどの騒音である超音波を聞かせることでねずみにとってストレスのある環境を作って、ねずみを弱らせて追い出し、寄せ付けないようにする」という方法なのです。

超音波によるねずみ駆除法では、超音波を発する装置をねずみの活動場所に設置します。超音波を出す装置は、「ねずみに効果のある周波数帯(25キロHz以上)と十分な音圧(95㏈以上)を出すことができるもの」、「ねずみが超音波に慣れてしまわないように、超音波を断続的に発出し、周波数が複数設定できるもの」、「装置の動力である電気が必要なので、設置場所が自由に選べる電池タイプのもの」などのポイントを踏まえて選びます。また、超音波は障害物によって遮断されてしまうので、超音波発生装置を複数設置して、ねずみの行動する場所をカバーできるようにしておくことが肝心です。

実験では、ねずみの行動に影響を与えることが確認されている超音波ですが、ねずみはストレスに強い動物でもあり、超音波にもやがて慣れてしまいます。これを防ぐには、時期を見て超音波の周波数を変更する必要があります。目安としては最低でも設置から1カ月程度で変更した方がいいでしょう。

装置によっては周波数を自動変更するものもありますが、その分装置の価格が高額になる可能性もあります。また、ねずみ自体が他の場所で超音波に慣れてしまっている場合もあります。

駆除対象となる家屋のどこでねずみが活動しているのかを調べ、ねずみの行動範囲を絞り、超音波発生装置の設置場所や台数、どんなタイプがいいかを検討する必要があるでしょう。たとえば、交換が難しい場所に設置するなら、自動的に周波数が変わるものを選びます。また、人によって超音波の音を拾ってしまうこともあります。

発生のもとを駆除しなければ永遠に続く

超音波によるねずみの駆除法は、「その場からねずみを追い出す」のが目的であって、ねずみを直接捕獲したり殺処分を行ったりするものではありません。そのため、精神的な負担や衛生面のリスクが軽減されるという点は大きなメリットです。しかし、超音波でねずみを完全に撃退できるとは限らず、その点は他の対策と同じです。

ねずみの駆除は、対象家屋へのねずみの侵入経路を塞ぎ、侵入したねずみを一掃し、ねずみが繁殖しないように屋内環境を整える必要があります。
超音波による駆除法は、ねずみが嫌う環境を作ることでねずみを追い出すのに一定の効果があります。しかし侵入経路を放置すれば、再びねずみが入ってきますし、新たに居着いたねずみは超音波に順応している可能性が高くなるので、駆除がより難しくなってしまいます。

対象家屋への侵入経路を突き止めて塞ぎ、ねずみが巣を作りそうな場所を排除して、ねずみが入ってこない、入ってきても繁殖しないようにするには、ねずみ駆除の専門家に相談しましょう。まずは、お住まいの自治体の保健福祉衛生課やねずみ駆除の専門相談窓口に相談してみることをおすすめします。

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